こんにちわ サッシーです。
前回、マダニ対策ということで記事を投稿しましたが、私のまわりでもマダニの被害をうけていると声をききますので、再度マダニ対策についてお話します。
これは、マダニです。同じ種類で、同じくらいの歳(?) の成体です。
え?ぜんぜん違うじゃん。と、思いますか?
左が吸血前、右が吸血後。血を吸うと、こんなにパンパンになるんです。大きさは、小さい方はゴマ粒くらい。フル吸血後は1㎝にもなります。ここ数年、ニュースで耳にすることが増えてきましたよね。
マダニって、何?
マダニは、ダニの中では比較的、大きい部類に入ります。室内で問題にされるダニは、ほとんど目に見えないサイズですが、マダニは肉眼で見てそれとわかります。
民家の裏山、あぜ道などに生息していて、春から秋(3月~11月)に活動が活発になります。公園の草むらにもいるといわれていますが、判断基準となるのは『野生動物が通るかどうか』。マダニは、自分から移動することはほとんどなく、動物の体に咬みついて、吸血している間に動物が移動することで生息場所をかえます。つまり、マダニを運ぶ動物が通らない場所には、マダニもいないということになります。
マダニが怖いのは、成長して卵を産み、そこから孵った幼生も血を吸って育ち、放っておくと動物の体表面がダニだらけになること。そして、様々な病原体を持っていて、吸血した相手に感染させることです。マダニが媒介する感染症は、ヒトにも動物にも危険です。中でも、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)というウイルス感染症は、命にかかわります。
マダニを避けるために有効なこと
最初に、住居近くやペットのお散歩コースに、マダニがいる可能性を調べてみましょう。
まずはざっくりと、こちら。
犬のノミ・ダニcom マダニマップ
https://www.xn--u9j2i7ak9f1661c.com/map/
以前は、もっぱら田舎にいたマダニが、都市部にも広がってきています。マダニマップはいろいろな人からの情報で更新されていますので、時々、のぞいてみてください。
とりあえず、大丈夫そう…と思っても、ふだんからノミ・ダニ予防の薬をつけておくと、安心度はグッと増します。ワンニャンの場合、耳の後ろにつける液体タイプ(フロントライン)、首輪などに薬液を仕込む蒸散タイプなどが一般的。ただ、このお薬、けっこう強いものも多いのです。マダニは防げるけど副作用も出た、となっては、ワンコもニャンコもつらいですよね。獣医さんと相談して、できるだけ無害で安心なものを、使ってあげてください。
そして、ワンニャンだけでなく、飼い主さんの予防も考えましょう。マダニがいそうなところに出かける時は、薄い色の衣服を。これは、咬まれるのを防ぐというより、マダニがついたらすぐに見えるというところがポイントです。長袖+長ズボン、そして足全体を覆う靴。その上から、虫よけスプレーをしておくことも、マダニ対策としては有効です。
マダニに咬まれてしまったら
いくら用心していても、ワンニャンは草むらが大好き。顔を突っ込んだり、突撃して走り回ったり。目のまわり、耳、お腹などの柔らかい部分が目の前に来ると、ダニはすかさず喰いつきます。マダニは、血を吸って膨らむとイボのように見えるので、毛色の濃いコは、そうなって初めて、気づくことが多いかもしれません。淡い毛色のコは、外から帰ってきたら、スキンシップを兼ねて、全身を観察してみてください。もし茶色っぽいツブが付いていたら、そのツブから目を離さずに、しばらくじっと、見ていてください。マダニなら、動きます。
そして、マダニに咬まれたことがわかったら、
決して、自分で取ろうとしないでください。
いくら用心してもぎ取ろうとしても、マダニは動物の皮膚の中に、深く頭を突っ込んでいます。外から無理やり取ろうとすると、胴体だけが取れて、頭は皮膚の中に残ってしまいます。そうなると、傷口から細菌感染を起こしたり、皮膚炎を起こしたりします。獣医さんの診察を受けて、マダニを取りのぞいてもらってください(動物病院には、専用のピンセットがあります)。それから数日はペットの様子を見て、皮膚炎、発熱、食欲不振など、ふだんと違う様子が見られたら、受診して検査と治療を受けてください。
まとめ
マダニは、けっこうな厄介者です。とにかく、咬まれないように予防することが大切です。近年は暖かいので、冬場でも、用心した方がいいかもしれません。もし、ペットが体にくっつけて帰ってきたら、飼い主さん自身で取ろうとせず、必ず獣医さんに処置をお願いしてください。ワンコも、ニャンコも、そして飼い主さんご自身も、くれぐれもご用心くださいね。